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- A2ミルクとは:ミルクへの挑戦
To Promote Sustainable Dairy Farming
持続可能な酪農を広めるために

倒産危機を乗り越え挑戦する酪農家のストーリー
日本A2ミルク協会の創設者でもあり代表理事を務める藤井雄一郎は、北海道開拓期から120年続く酪農家の一人でもあります。
5代目として酪農を営みながら、これまで数々の苦難と対峙してきました。そんななか、A2ミルクとの出逢いをきっかけに、厳しい時代が続く日本の酪農業界の未来のために立ち上がる決意をしました。
世の中にない新たな価値を生み出そうと開拓者精神で果敢に挑戦し奮闘する姿が、酪農業に携わる方をはじめ、多くの方の勇気と希望に繋がることを願っています。
5代目として酪農を営みながら、これまで数々の苦難と対峙してきました。そんななか、A2ミルクとの出逢いをきっかけに、厳しい時代が続く日本の酪農業界の未来のために立ち上がる決意をしました。
世の中にない新たな価値を生み出そうと開拓者精神で果敢に挑戦し奮闘する姿が、酪農業に携わる方をはじめ、多くの方の勇気と希望に繋がることを願っています。
厳しい経営状況が長期化する酪農業界
日本の酪農業界は長期的に経営難の時代が続いています。1960年代には全国で41万戸以上あった酪農家戸数が、今では1万400戸台にまで減り、2024年内に1万戸を割り込む可能性が出ています(*1)。酪農家の85%が赤字経営を余儀なくされており、60%近くが離農を検討していることが報告されています(*2)。
ロシアによるウクライナ侵攻や円安に伴い、牛の飼料やエネルギー価格の高騰がさらに経営を圧迫しつつあります。将来不安を背景に担い手不足による高齢化や後継者問題への対策も課題となっています。酪農業は365日24時間、一時も止まらず稼働し続ける仕事であるからこそ、これらの環境を踏まえた事業計画の見直しが急務となっています。
ロシアによるウクライナ侵攻や円安に伴い、牛の飼料やエネルギー価格の高騰がさらに経営を圧迫しつつあります。将来不安を背景に担い手不足による高齢化や後継者問題への対策も課題となっています。酪農業は365日24時間、一時も止まらず稼働し続ける仕事であるからこそ、これらの環境を踏まえた事業計画の見直しが急務となっています。


酪農家として生き残るために試行錯誤する毎日
数々の経営危機に遭遇し、牧場の存続のために奮闘するなか、ようやく再建の目途がついたある日、今度は何と牛乳の大量廃棄というニュースが世間を騒がせていました。
酪農家として生き残るために新しい事業に取り組むことを決意し、さらなる試行錯誤が続きました。そして10年ほど前、牛乳の健康への影響に関する著書(*3)を偶然知り、かなりの衝撃を受けました。
酪農家として生き残るために新しい事業に取り組むことを決意し、さらなる試行錯誤が続きました。そして10年ほど前、牛乳の健康への影響に関する著書(*3)を偶然知り、かなりの衝撃を受けました。
酪農業界の未来のために自費を投じて立ち上がることを決意
この著書のおかげで、初めてA2ミルクとそのメリットを知ることになりました。胃腸にやさしいとされ(*4)、体質的に牛乳が苦手な人々にとって解決策となり得る可能性(*5)に感銘を受けました。論文や文献を調べるうちに、海外では20年ほど前からA2ミルクの研究が進められていることが分かりました。
一方で、当時の日本には何も情報がなく、酪農業界でさえ全く知られていない分野でした。日本でA2ミルクを広めることは、まさに気が遠くなるくらい壮大な大仕事。どうやって何から始めればよいのか誰にも分からず、大きな壁が立ちはだかっていました。
「それでも日本の酪農業界のために、自分が立ち上がらなければ!」。熟慮した結果、自費を投じてA2ミルクの取り組みに着手することを決意しました。
2020年、日本A2ミルク協会を設立し、前出の著書を執筆したA2ミルクの世界的第一人者キース・ウッドフォード博士を学術顧問として迎え、海外の最新事例をもとに日本での普及活動をはじめました。
一方で、当時の日本には何も情報がなく、酪農業界でさえ全く知られていない分野でした。日本でA2ミルクを広めることは、まさに気が遠くなるくらい壮大な大仕事。どうやって何から始めればよいのか誰にも分からず、大きな壁が立ちはだかっていました。
「それでも日本の酪農業界のために、自分が立ち上がらなければ!」。熟慮した結果、自費を投じてA2ミルクの取り組みに着手することを決意しました。
2020年、日本A2ミルク協会を設立し、前出の著書を執筆したA2ミルクの世界的第一人者キース・ウッドフォード博士を学術顧問として迎え、海外の最新事例をもとに日本での普及活動をはじめました。


“安全なものでないと意味がない”
牛乳づくりを担う酪農家としての使命
酪農家として消費者の安心安全を最優先することは揺るぎない理念です。そのためには牛の遺伝子検査だけでなく、生乳検査が必要不可欠と考え、当時は日本に存在していなかった生乳検査の構築とともに品質基準の制定が目標となりました。
その礎となるA2ミルクの学術研究に向けて、第一人者である大学教授や専門家の皆様に最新の知見のもとご協力いただき準備を進めました(*6)。
そして2024年、協会設立当初から構想を重ね入念に準備してきた日本初の品質管理基準である認証制度を発表することができました。日本第一号の認証基準を満たした認証牛乳の発売日を無事迎えることになりました。東京・大阪近郊をはじめとした百貨店や食品スーパーなど大手量販店での販売を皮切りに、全国規模への販路拡大に向けて取り組んでいます(*7 *8)。
既にご購入くださった消費者の皆様から想定以上に高い評価と激励のお声をいただきました。A2ミルクの取り組みにご賛同いただいた酪農業界の皆様からも多数のお問い合わせやご相談をいただくようになりました。
日本の皆様に安心安全なA2ミルクをお届していくために、そして何よりも日本の酪農業を救うために、日本A2ミルク協会は貢献してまいります。
その礎となるA2ミルクの学術研究に向けて、第一人者である大学教授や専門家の皆様に最新の知見のもとご協力いただき準備を進めました(*6)。
そして2024年、協会設立当初から構想を重ね入念に準備してきた日本初の品質管理基準である認証制度を発表することができました。日本第一号の認証基準を満たした認証牛乳の発売日を無事迎えることになりました。東京・大阪近郊をはじめとした百貨店や食品スーパーなど大手量販店での販売を皮切りに、全国規模への販路拡大に向けて取り組んでいます(*7 *8)。
既にご購入くださった消費者の皆様から想定以上に高い評価と激励のお声をいただきました。A2ミルクの取り組みにご賛同いただいた酪農業界の皆様からも多数のお問い合わせやご相談をいただくようになりました。
日本の皆様に安心安全なA2ミルクをお届していくために、そして何よりも日本の酪農業を救うために、日本A2ミルク協会は貢献してまいります。
おなかに優しい牛乳として注目が高まるA2ミルク
A2ミルクがおなかに優しい牛乳(*4)と呼ばれる理由は、乳糖不耐症状が緩和されることからとも言えます。小さなお子様がいらっしゃるご家庭や、健康志向への関心が高い消費者に向けて、新しい健康習慣のために注目されているのがこのA2ミルクです。
牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする要因とされているのが、タンパク質「ベータカゼイン」。このタンパク質を持つ牛の遺伝子は、A1型とA2型の2つのタイプがあり、A1型の遺伝子が消化不良を起こすとされています。
A2ミルクは、この乳中の「ベータカゼイン」がA2型のみであることが特徴です。A1型とA2型の違いは、中に含まれる209個のアミノ酸連鎖の67番目のポジションがA2の場合「プロリン」、A1の場合は「ヒスチジン」となり、この違いが消化過程において違いを生みます。
昨今の学術研究により、この違いが様々な箇所に作用し、体質によっては継続的な摂取により自己免疫疾患などを引き起こす原因物質や乳糖不耐症状が緩和されることが明らかになりました。(*5)
牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする要因とされているのが、タンパク質「ベータカゼイン」。このタンパク質を持つ牛の遺伝子は、A1型とA2型の2つのタイプがあり、A1型の遺伝子が消化不良を起こすとされています。
A2ミルクは、この乳中の「ベータカゼイン」がA2型のみであることが特徴です。A1型とA2型の違いは、中に含まれる209個のアミノ酸連鎖の67番目のポジションがA2の場合「プロリン」、A1の場合は「ヒスチジン」となり、この違いが消化過程において違いを生みます。
昨今の学術研究により、この違いが様々な箇所に作用し、体質によっては継続的な摂取により自己免疫疾患などを引き起こす原因物質や乳糖不耐症状が緩和されることが明らかになりました。(*5)

*1 酪農乳業速報 2024年2月26日
https://dailydairynews.jp/post/4699
*2 一般社団法人中央酪農会議 日本の酪農経営 実態調査2023
https://kyodonewsprwire.jp/release/202303174019
*3 ”Devil in the Milk” Keith Woodford, Ph.D.
https://www.faim.org/devil-in-the-milk
*4 Nutrients. 2020 Dec 17;12(12):3855. doi: 10.3390/nu12123855. Milk Containing A2 β-Casein ONLY, as a Single Meal, Causes Fewer Symptoms of Lactose Intolerance than Milk Containing A1 and A2 β-Caseins in Subjects with Lactose Maldigestion and Intolerance: A Randomized, Double-Blind, Crossover Trial.
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/12/3855
*5 Front. Nutr., 27 April 2022 Sec. Nutrition and Food Science Technology Volume 9 – 2022. doi: 10.3389/fnut.2022.842375. A2 Milk and BCM-7 Peptide as Emerging Parameters of Milk Quality.
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2022.842375
*6 代表理事より 年頭所感
https://www.japan-a2milk-association.or.jp/472/
*7 日本A2ミルク協会 認証制度の構築に向けた監査委員会を設立 安心安全なA2ミルクの普及を目指し日本初の品質管理基準を発表
https://www.japan-a2milk-association.or.jp/3120/
*8 日本A2ミルク協会 日本A2協会牛乳を3月1日発売 日本初の品質管理基準を満たした安心安全なA2ミルクを商品化
https://www.japan-a2milk-association.or.jp/3421/
https://dailydairynews.jp/post/4699
*2 一般社団法人中央酪農会議 日本の酪農経営 実態調査2023
https://kyodonewsprwire.jp/release/202303174019
*3 ”Devil in the Milk” Keith Woodford, Ph.D.
https://www.faim.org/devil-in-the-milk
*4 Nutrients. 2020 Dec 17;12(12):3855. doi: 10.3390/nu12123855. Milk Containing A2 β-Casein ONLY, as a Single Meal, Causes Fewer Symptoms of Lactose Intolerance than Milk Containing A1 and A2 β-Caseins in Subjects with Lactose Maldigestion and Intolerance: A Randomized, Double-Blind, Crossover Trial.
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/12/3855
*5 Front. Nutr., 27 April 2022 Sec. Nutrition and Food Science Technology Volume 9 – 2022. doi: 10.3389/fnut.2022.842375. A2 Milk and BCM-7 Peptide as Emerging Parameters of Milk Quality.
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnut.2022.842375
*6 代表理事より 年頭所感
https://www.japan-a2milk-association.or.jp/472/
*7 日本A2ミルク協会 認証制度の構築に向けた監査委員会を設立 安心安全なA2ミルクの普及を目指し日本初の品質管理基準を発表
https://www.japan-a2milk-association.or.jp/3120/
*8 日本A2ミルク協会 日本A2協会牛乳を3月1日発売 日本初の品質管理基準を満たした安心安全なA2ミルクを商品化
https://www.japan-a2milk-association.or.jp/3421/
Message from the Representative Director
代表理事メッセージ

日本A2ミルク協会
藤井雄一郎代表理事
北海道開拓期から120年続く酪農家の5代目として、酪農業界をいかに守り抜き、次世代へ受け継いでいけるのか、持続可能な酪農とはどうあるべきなのかを考え続けてきました。
酪農家の一人であるからこそ、どれほどまでに事業存続が危ぶまれ、困難な時代が続いているのかを当事者として目の当たりにして来ました。私の周りにも離農を余儀なくされた方々が大変多くいらっしゃいます。だからこそ酪農経営には革新的な事業戦略が必要不可欠であると切実に感じています。
A2ミルク事業による新たな価値提供を通じて、酪農家の皆様の経営難を救うために貢献していきたいと考えています。日本の酪農を存続していくために、未来を見据えた新時代の酪農に向けて、一丸となって取り組む重要性を知っていただく機会となりましたら幸いです。
YouTubeではストーリー全編を動画にてご覧いただけます。ぜひご覧ください。
酪農家の一人であるからこそ、どれほどまでに事業存続が危ぶまれ、困難な時代が続いているのかを当事者として目の当たりにして来ました。私の周りにも離農を余儀なくされた方々が大変多くいらっしゃいます。だからこそ酪農経営には革新的な事業戦略が必要不可欠であると切実に感じています。
A2ミルク事業による新たな価値提供を通じて、酪農家の皆様の経営難を救うために貢献していきたいと考えています。日本の酪農を存続していくために、未来を見据えた新時代の酪農に向けて、一丸となって取り組む重要性を知っていただく機会となりましたら幸いです。
YouTubeではストーリー全編を動画にてご覧いただけます。ぜひご覧ください。