【プレスリリース】国内初のA2ミルクを用いた臨床実験 論文発表 〜日本人を対象とした臨床実験について〜
2025年10月31日
一般社団法人日本A2ミルク協会
国内初のA2ミルクを用いた臨床実験 論文発表
〜日本人を対象とした臨床実験について〜
一般社団法人日本A2ミルク協会(北海道富良野市 代表理事:藤井雄一郎、以下日本A2ミルク協会)は、日頃よりA2ミルクの研究をはじめ、ご尽力いただいております、東京農業大学 応用生物科学部 栄養科学科 医学博士 福山直人教授(以下福山直人教授)により日本初のA2ミルクの臨床実験について、論文を発表したことをお知らせいたします。
【要点】
・国内初、A2ミルクの臨床実験についての論文を発表いたしました。
・これまでなかった日本人を対象としたA2ミルクの臨床実験を実施したことにより、日本人を対象とした一定の結果を得ることができました。
・おなかにやさしいとされるβカゼインA2型が日本人の体内でどのような影響を与えるのかが数値としてもご確認いただけます。
【臨床実験の概要】
βカゼインA2型の成分が日本人の身体にどのような影響を与えているのか、今回初めてA2ミルクに関する国内初の臨床実験(βカゼインA1型牛乳との差分検証)により、乳に含まれるタンパク質βカゼインA2型の牛乳が日本人モニターで一定の有意さが認められました。結果が判明したに至りました。
【背景】
これまで日本A2ミルク協会は、βカゼインA2型の海外普及の中で、日本国内において、牛乳を選ぶ選択肢が増える、自分に合わせた牛乳を選べるように多くの方にA2ミルクを知っていただけるよう普及活動を進めてまいりました。しかしながら、海外でのA2ミルクに関する臨床実験についての論文や研究が数多くある中、A2ミルクの普及だけでなく、臨床研究においても海外対比では遅れをとっていた状況でした。
国内での日本人を対象をした臨床実験を実施を進めることにより、βカゼインA2型の信頼性を向上させ、幅広い方々の生活の一部になれるよう研究や臨床実験を進めていくことは非常に重要と考えております。
【研究成果】
A1A2牛乳および A2牛乳を200mLずつ1週間摂取し、さらに1週間のウォッシュアウト期間を設けた。評価項目は、アンケート調査による7日間の腹痛の出現回数・ 強度、腸の動きの自覚、腹鳴の有無、腹部膨満感、排便回数、便性状である。 症例報告では、A1A2牛乳摂取時に顕著な腹部症状(腹痛、腸の動きの自覚、腹鳴、軟便・水様便など)が認められた 5例において、A2牛乳摂取時に腹痛の出現頻度や便の性状などが明らかに改善していた。これにより、本邦においてもA1A牛乳摂取時にみられた腹部症状が A2牛乳の摂取によって軽減する可能性が示唆された。
※引用元:summaryより一部抜粋

初の品質管理基準を満たした日本A2協会北海道牛乳
【日本A2ミルク協会代表理事 藤井雄一郎よりコメント】
これまで国内での臨床実験から発表まで中々実現しづらい状況下のなか、今回日本で初めて臨床実験が実施され、かつ、国内で生産されたA2牛乳の有効性がより具体的に明らかになったことは今後A2牛乳を安心して選んでいただける機会が増える重要な結果であったとも言えます。明確な臨床結果を是非ともご確認いただき、更に国内のA2ミルクお試しいただく機会としていただきたいと思います。また、臨床実験を実施していただいた福山直人教授と本実験後も更なる検証事例を繰り返すことでエビデンスを増やし深めていきたいと考えています。
【東京農業大学 応用生物科学部 栄養科学科 医学博士 福山直人教授よりコメント】
日本初 A2牛乳とA1牛乳の臨床試験 差分について
本研究の目的は、海外において報告されている A1牛乳摂取による腹部症状が、A2牛乳への切り替えによって改善する現象が日本人においても認められるかを明らかにすることでした。この目的のもとに介入試験を実施しました。
本報告では、特にA2牛乳摂取により顕著な改善を示した症例について紹介したが、研究全体を通じて、A2牛乳の摂取はA1牛乳に比べて腹部症状の発現が少ないという結果が得られている。研究全体の解析結果は現在、海外学術誌に投稿中です。
また、臨床現場においても本知見を応用しており、私の甥や外来受診患者に対してA2型牛乳の摂取を推奨したところ、良好な反応が得られている。
今後は、A2型牛乳が有効である機序の解明が望まれます。現時点では、A1型β-カゼインの消化過程で生じる生理活性ペプチド(β-カソモルフィン-7)など、腸管機能や炎症反応への影響を介した複数の仮説が提唱されており、さらなる検証が必要である。
販売元:株式会社ジェフコーポレーション
URL:https://www.jeff.jp/category/eiyou/
書籍名:栄養vol40.No3
各書店にてお買い求めいただけます。
【今後の展開】
今後は、男性や異なる年齢層を対象とした大規模・長期的な介入研究により、A2牛乳摂取による腹部症状改善のメ カニズムや本邦における有効性をさらに検証することが期待される。
※引用元:summaryより一部抜粋
■日本A2ミルク協会について
日本A2ミルク協会(https://www.japan-a2milk-association.or.jp/)は、2020年の設立以来、日本酪農乳業界のさらなる発展のもと、より健康を求める消費者への価値提供と選択肢を増やし、日本社会、酪農乳業界に貢献していくことを使命としています。生産者(酪農家)、乳業メーカー等の関係者、消費者、研究機関、大学等の関係者を含めた総合的な専門家による情報交換を通じて、専門的な知見をもとに、セミナー・講演やウェブサイト、メディア等によるA2ミルクの正しい情報の普及活動に取り組んでいます。
■認証制度について
日本A2ミルク協会認定牛乳は国内特許申請中の独自検査方法を用い、遺伝子もとより、乳に含まれるたんぱくβカゼインの含有チェックを行っています。認証農場では農場HACCP・JGAP、認証工場ではFSSC22000等の認証取得者による管理体制のもとで厳重にチェックし消費者の皆様の安心安全を最優先した上で、専門家による学術研究と監修のもと開発・販売しています。販売店様より消費者の皆様からご評価いただいている商品は発売よりわずか9か月で全国1200店舗で扱っていただくようになりました。

■本件に関するお問い合わせ
一般社団法人日本A2ミルク協会 広報担当:中村
Email:info@japan-a2milk-association.or.jp
